太陽光発電のしくみ
太陽光発電システムとは
太陽の恵みを受けること
■太陽光発電システムとは、屋根にシリコン半導体などから作られる太陽電池を取付け、太陽の光で電気を作るシステムです。 ■太陽の恩恵を利用したクリーンなエネルギーを直接電気エネルギーに変換するので、発電中はCO2や有害物質を排出しないため、地球環境に負担がかかりません。また、台風や自然災害など厳しい気象条件に負けない強度、耐久性で高い発電能力を維持できます。 ■10kW未満のシステムでは、屋根で発電した電力を各家庭で使用し余った電力を余剰電力として10年間電力会社に固定価格で売却することが可能になります。 ■10kW以上のシステムでは、補助金は受けられず家庭で日常的に使用する電力は通常通り購入することになりますが、発電した電力のすべてを20年間電力会社に固定価格で売却することが可能になります。
太陽光発電のしくみ
太陽光発電システムのしくみ

太陽光発電システムとは、太陽からの光エネルギーを直接電気エネルギーに変える変換器のようなものです。 太陽電池は、電気的なプラスを帯びているP型体とマイナスを帯びているN型の異なる2種類のシリコンなどの半導体で作られています。 この半導体に太陽からの光が当たると、電子(-)と正孔(+)が発生し、発電することができます。 電子(-)、正孔(+)はそれぞれの半導体へと引き寄せられ、P型半導体はプラスに、N型半導体はマイナスになり、乾電池と同じ状態になるので、電線をつなぐと電気が流れ、太陽からの光があたり続けると電気は流れ続けることになります。
太陽光で効率よく電気をつくります
太陽光パネル
太陽光エネルギーを電気エネルギー(直流電力)に変換します。
接続箱
太陽光パネルで発電した電気を接続箱で1ヶ所に集めパワーコンディショナに送ります。通常、外に設置しますが、状況により屋根裏などに設置する場合もあります。
パワーコンディショナ
太陽光パネルで発電した直流の電気を家庭で使う交流電力に変換します。システム全体の運転を管理します。通常、分電盤付近に設置します。
分電盤
パワーコンディショナで変換された電気は、分電盤から家庭内の電気製品に送られます。
売電用メーター
発電して家庭内で使いきれなかった電気は自動的に電力会社に売ることができます。どれだけ売ったかを計るメーターです。工事後電力会社より設置が行われます。
買電用メーター
夜間や雨の日などは設置前と同様、電力会社から電気を買うので買電量を計ります。通常、今お使いのメーターを使用します。

※最近では、売買とも見ることができるスマートメーターへの変更が進んでおり、電気使用状況の見える化が可能になり始めています。各電力会社とも、順次スマートメーターの導入し始めています。
載るなら載せてしまおう10kW以上
10kW以上のシステムを載せるメリット(全量買取制度)
条件次第で一般住宅でも10kW以上のシステムを組むことが可能で、条件が合えば10kW以上を選択する人も増えています。平成24年7月1日より「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」がスタートし、この制度では10kW未満の住宅太陽光発電の場合は、余剰電力を10年間、10kW以上の非住宅太陽光発電の場合は全量買取を20年間の固定価格で買取されています。 10kW以上のシステムでは補助金を受けられませんが、補助金の価格も年々下がってきているので、目先の補助金を受けるより全量買取で売電をする方が長い目でみて得という考えになります。
おすすめするのは…
■屋根の面積が広い ・屋根全体の面積が広く一面で設置ができれば、屋根自体が作り出す影の影響が少ない可能性が高くおすすめです。アパートの屋根に設置する人も増えています。 ■複数の家屋がある ・同じ敷地内に複数の家屋がある場合や、倉庫などの建物があれば、合計した出力で10kW以上のシステム設置が可能になるケースもあります。 ■庭が広く設置可能 ・太陽光発電というと屋根の上のイメージがありますが、屋根と庭に設置することで10kW以上のシステム設置が可能になるケースもあります。 ■カーポートの検討 ・駐車場に屋根付のカーポートを設置し、その上にシステムを設置することも可能です。すでに設置済みのカーポートに載せることも可能なケースもあります。